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震災で起きた大津波は予想できた~東大教授

2011年4月15日 3:43

 東日本大震災で起きた大津波は「容易に予想できた」と指摘する東京大学教授の論文が14日、イギリスの科学雑誌に掲載された。

 これは、地震学が専門の東京大学のロバート・ゲラー教授が、14日発売の科学誌「ネイチャー」の電子版で発表したもの。福島第一原発の事故について、「東北地方は1896年に高さ38メートルの津波に襲われ、2万2000人以上が犠牲になったことはよく知られている」として、日本政府や「東京電力」の“想定外”とする説明を批判。「原発を設計する段階で対策がとられてしかるべきだ」と述べている。

 また、「将来、マグニチュード8クラスの地震が起きると想定している東海・東南海地震などの予知システムには欠陥がある」と疑問を投げかけている。