中国が主導するＡＩＩＢ（＝アジアインフラ投資銀行）の年次総会が２５日から開かれるのを前に、ＡＩＩＢ初の融資案件が明らかになった。

　ＡＩＩＢは２４日夜、バングラデシュでの送電網整備事業など４つのプロジェクトが最初の融資案件に決まったことを明らかにした。４つのプロジェクトで総額５２４億円余りが融資されるという。

　融資が決まったプロジェクトのうち３つは世界銀行やＡＤＢ（＝アジア開発銀行）など、既存の国際金融機関との協調融資。ＡＩＩＢは今年１月に開業したばかりで実績が不足していることから、積極的に協調融資をすることで、早期に運営を軌道に乗せる狙いがあるとみられる。

　ＡＩＩＢは今年１年間で、約１２３５億円を融資する計画。