ノーベル文学賞発表見送り 性犯罪疑惑で…
今年のノーベル文学賞の発表が見送られることになった。性的暴行疑惑などで生じた混乱を受けての異例の措置。
受賞者を選考するスウェーデン・アカデミーは4日、今年のノーベル文学賞の発表を見送ると発表した。見送りは異例で、1949年以来。
アカデミーをめぐっては、選考委員を妻に持つ文化界の大物男性が、女性18人に性的暴行をしたり、受賞者を事前に漏らしたりした疑惑が表面化している。これを受けて事務局長らが辞意を表明するなど内部で対立が深刻化した。
アカデミーは見送りの理由について「社会的な信用が低下した。信頼回復には時間が必要」などとしていて、今後組織を改革する意向を示している。今年の受賞者は来年合わせて発表されるという。