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「北の非核化」は IAEA元査察官に聞く

2018年6月23日 16:04

米朝首脳会談で北朝鮮が「完全な非核化」を約束したことを受け、「核の番人」とされるIAEA(=国際原子力機関)がどう動くのかが注目されている。IAEAの元査察官に話を聞いた。

北朝鮮の非核化に向けIAEAの天野事務局長は、「どのような検証活動も実施する用意がある」と述べており、環境が整えば数週間で査察を開始できると強調している。果たして、「査察」とは何を行うのだろうか。

IAEA元査察官・堀啓一郎氏「どういう原子力施設があるか、どれだけの核物質があるかを、まず、その国から申告してもらう。その申告が申告通りか、現場に行って確認するのがIAEAの査察。(北朝鮮には)相当な数の施設があるのではないかと考えられるので、その場合には相当数の査察官が必要になると思う。」

一方、今回のケースでは、IAEAの役割はあくまでも査察にとどまり、核兵器の解体や除去は担当しないとみられる。

IAEA元査察官・堀啓一郎氏「非核化という作業、仕事はIAEAの本来の任務ではないと思う。非核化をどういうふうに進めるかという全体の流れを作らないと、その中でIAEAの担える仕事がどこにあるのかがはっきりしない」

誰が核兵器を解体し、非核化を実効性のあるものにできるのか。米朝首脳会談で合意した「非核化」への道のりは遠く、先行きは不透明なまま。