相次ぐ強盗事件「窓」の防犯対策、専門家のオススメは… もしも異変に気づいたら
関東では強盗事件が相次いでおり、防犯カメラの設置費用の公費補助などが検討されるなど、国も動き出しました。今からでも手軽にできる対策はあるのでしょうか──?
「石破総理は22日、関東で相次いでいる強盗事件について警察庁長官から報告を受け、『必要であれば、補正予算も通じて対応していく』と発言しました」
「防犯カメラの設置費用の公費補助や、防犯ボランティアによるパトロールの拡充などが検討されています。ついに、国も動き出しましたが、私たちがすぐにできる対策はあるのでしょうか」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「一連の強盗事件では、女性や高齢者が住む一軒家で、窓ガラスを破壊するなどして侵入するケースが多くみられます」
■防犯グッズ購入者およそ3倍 「窓」関連が売り上げ上位
小栗委員長
「東京・国分寺市や埼玉・所沢市で起きた事件を見ても、窓ガラスを割って侵入していました。こうしたことから、防犯意識が高まっていて、取材した都内のホームセンターでは、防犯グッズを買い求める人が以前のおよそ3倍になり、売り上げの上位は『窓』に関係する物だそうです」
「売り上げ1位は、窓などに貼って割れづらくする防犯フィルム(約3000円)。2位は、窓を無理やり開けようとすると大きな音が鳴る衝撃センサー(約2000円)。3位は、窓に追加でつける補助カギ(約500円)で、こうした防犯グッズが上位を占めているんです」
藤井貴彦キャスター
「これらの防犯グッズはどの程度効果があるのでしょうか」
小栗委員長
「防犯ジャーナリストの梅本正行さんに聞いたところ、こうしたグッズを組み合わせることが大切だといいます」
「たとえば、3ケタの暗証番号を入れないと開けることができないダイヤル式の防犯カギを防犯フィルムなどと組み合わせると、仮に窓ガラスを割られても侵入しづらくなるといいます。このダイヤル式の窓カギは、ドライバー1本で取り付けることができるということです」
「さらに、窓の下に使うと有効だというのが、人が歩くと普通の砂利よりも大きな音が鳴る「防犯砂利」です。ただし、薄く敷くと効果が半減してしまうため、たっぷりと厚さ5センチくらい敷くと良いといいます」
■不審な物音、異変に気づいたら…
藤井貴彦キャスター
「実際に、あんな『じゃりっ、じゃりっ』って音がしたら、怖いと思うんですよね」
小栗委員長
「梅本さんによると、3つのステップがあるといいます。まずは、すぐに110番。とにかく警察を呼んでください」
「そして、カギのかかる部屋に逃げ込む。外にも見張り役などがいる可能性があるため、立てこもった方がいいということです。その際、事前に部屋のカギは強固なものに変えておくことをオススメしています」
「そして何より大切なのは、警察との電話を絶対に切らないこと。たとえ話せなくても、警察が場所を特定することができるため、つないだままにしておくことが有効だということです。
(10月22日放送『news zero』より)