コメ輸出 昨年実績の8倍目指す 農水省が基本計画で

農林水産省はコメの輸出量を2030年までに去年の実績のおよそ8倍近くにあたる35万トンを目指す方針であることが明らかになりました。
パックご飯なども含めたコメの輸出量を去年実績の4.6万トンから2030年までに35.3万トンに増やす目標としています。輸出額も去年の実績の7倍近い922億円を目指すということです。
コメをめぐっては、今年も価格の高止まりが続いていますが、輸出用のコメの生産を大幅に増やすことで、国内で供給が不足した場合にも輸出用を振り分けるなど、コメの安定的な流通に対応できる体制を作る狙いもあります。
一方で、食料自給率(カロリーベース)の目標は45%と従来の目標から据え置きとなりました。
これからの農業政策の方針や目標を示す「食料・農業・農村基本計画」の改定案に盛り込まれ、3月末にも閣議決定する見通しです。
最終更新日:2025年3月12日 20:44