アルゼンチンで開かれていたＧ２０財務相・中央銀行総裁会議が閉幕した。ただ、激化する貿易摩擦の対応について具体策は打ち出されなかった。

会議は日本時間２３日未明、２日間の討議を終えて共同声明を発表した。この中では、世界経済について貿易摩擦などにより「成長の下振れリスクが増している」と危機感を示している。ただ、その対応については「保護主義と闘う」ことを改めて確認したほか、「さらなる対話と行動の必要性」を前回の会議の時よりも強く訴えるにとどまった。

アメリカ・ムニューシン財務長官「貿易は世界経済にとって重要だとの考えは強く支持するが、それは公平で互恵的でなければならない」

貿易摩擦を緩和する具体策は打ち出されず、Ｇ２０の手詰まり感も浮き彫りとなった形。