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米朝協議を見る上で「中国の動きに注目」

2018年8月24日 15:28
米朝協議を見る上で「中国の動きに注目」

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「非核化めぐる米朝協議 今後の行方は?」。日本テレビ国際部の槻木亮太記者に話を聞いた。

アメリカのトランプ大統領は20日、ロイター通信のインタビューで北朝鮮の金正恩委員長と「再会する可能性は高い」と述べ、2回目の首脳会談の可能性に言及した。来月下旬の国連総会に合わせて行われる可能性が取り沙汰されている。


――槻木さん、会談が行われる見通しは、いかがでしょう?

関係筋からは「アメリカの国務省が金委員長の訪米に備えて準備を始めているようだ」との情報が聞こえてきています。ただ、米朝の非核化協議は、こう着状態が続いているので、日本政府関係者からは、「いま2度目の会談をしても成果が出ない。国連総会の場では実現しないのでは」と懐疑的な見方も出ている状況です。


――そうすると今後、米朝協議はどういう方向に向かっていくのでしょうか。

今後の米朝協議を見る上では「中国の動きに注目」したいと思っています。

アメリカが各国に北朝鮮への制裁を継続しようと呼びかけているのに対して、中国は北朝鮮が求める制裁の緩和に前向きな姿勢を示しています。その理由のひとつとして指摘されているのが米中の“貿易戦争”なんです。

追加関税の応酬で対立が激しくなる中、中国の習近平国家主席は「北朝鮮に影響力を持っているぞ」とアメリカに見せつけることで、北朝鮮を動かしたいなら貿易では中国に譲歩しなさいというメッセージを出しているとみられています。

一方のトランプ大統領は、20日のインタビューで、中国が北朝鮮問題に関して、貿易戦争を理由に「以前ほど協力的ではない」と不満を示しています。

来月9日には北朝鮮が70回目の建国記念日を迎えるのですが、この式典に習主席が出席するとの観測も出ています。出席すれば、これもまた中国は北朝鮮に影響力があるとアメリカにメッセージを伝えることになるでしょう。

今後も貿易戦争が激しさを増すほど、中国が北朝鮮に対して融和的になる可能性があります。非核化に向けては米朝2国間の協議だけでなく、中国がどう影響を与えていくのか注目していく必要があります。

【the SOCIAL opinionsより】