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台湾総統「自由と民主主義を尊重すべき」

2019年1月1日 15:46

台湾の蔡英文総統が新年の談話を発表し、圧力を強める中国に対し、「台湾の自由と民主主義を尊重すべき」などと呼びかけた。

台湾では去年11月の統一地方選挙で、中国に融和的な最大野党・国民党が多くの首長ポストを得て勝利した。今後、中国側が、独立への動きを警戒する与党・民進党の蔡英文政権を飛び越える形で、台湾側の自治体と直接、都市間交流を進め、取り込みを図る可能性が指摘されている。

こうした中、1日、蔡総統は新年の談話を発表し、「社会が団結する必要がある」と台湾の市民に訴えた。その一方で、中国に対し、「台湾政府や権限のある政府機関と交渉するべき」とけん制。「台湾の2300万人が自由と民主主義を堅持していることを尊重するべき」と呼びかけ、今年は、台湾の主権を守る1年と強調した。

中国メディアは、2日に中国の習近平国家主席が台湾政策について「重要な演説をする」と伝えていて、その前に台湾側の姿勢を明確に示した形。