ノーベル化学賞 仏と米の女性研究者2人に
スウェーデン王立科学アカデミーはことしのノーベル化学賞の受賞者を発表し、ゲノム編集の技術を開発したフランスとアメリカの研究者の2人の女性の受賞が決まりました。
受賞が決まったのはドイツのマックスプランク研究所のエマニュエル・シャルパンティエ氏、アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・ダウドナ氏の2人です。
選考に当たったスウェーデンの王立科学アカデミーは、2人の受賞者が、生命の設計図である遺伝子を効率的に切り貼りできる「クリスパー・キャス9」といういわゆる「ゲノム編集」の技術を開発したことを受賞理由にあげています。
この技術は農業分野では効率的な品種改良に活用されているほか、医療分野では難病の治療への応用も期待されています。
去年の旭化成名誉フェロー・吉野彰さんに続く2年連続の日本の化学賞受賞とはなりませんでした。
また、日本が3年連続でノーベル賞を受賞するかどうかは、8日の文学賞以降に持ち越しとなりました。
ことし12月の授賞式は新型コロナウイルスの影響でテレビ中継方式で行われ、受賞者はそれぞれの国で、メダルや賞状を受け取ります。