迫る時効…遺族が現地へ 17年前のタイ日本人女性殺害事件
17年前、タイの観光地で、当時27歳の女性が殺害され未解決となっている事件で、遺族らが12日、現場を訪れて花を手向けました。
大阪市出身の川下智子さん。2007年、タイ北部スコタイの遺跡を訪れ、何者かに殺害されました。
犯人はいまも、分かっていません。
智子さんの両親や知人ら5人が12日、事件現場を訪れました。
花を手向けた、父親の康明さん。新型コロナの影響で、ここを訪れるのは5年ぶりです。
川下康明さん
「(5年の)ブランクはすごく長かったなという気持ちがしている。特に石碑も前のものと変わっていまして。いま何が残念かって話ができない。私が一方的に話すだけで答えが返ってこないというのは、それが一番つらいことですね」
事件からことしで17年。タイの殺人罪の時効、20年が迫っています。
康明さんは現地滞在中に法相に会うなどして、時効の撤廃も訴えたいとしています。