中国の習近平国家主席は25日、新疆ウイグル自治区の視察のため中国を訪れているバチェレ国連人権高等弁務官と会談し、「人権を政治の道具にすべきではない」とクギを刺しました。

中国外務省によりますと、習主席とバチェレ氏の会談はオンライン形式で行われ、習主席はこの中で、新疆ウイグル自治区の人権問題で批判を強めるアメリカなどを念頭に、「人権問題で他国に教師面で指図するべきではない」と指摘しました。

さらに、「人権を政治問題化し、これを口実に他国の内政に干渉すべきではない」と強調しました。

バチェレ氏はこの後、新疆ウイグル自治区を視察する予定ですが、視察を前に中国政府の意に沿わない発信を控えるようクギを刺す狙いがあるとみられます。

一方、中国外務省の発表では、バチェレ氏は訪問受け入れに感謝の意を示したということですが、詳しい発言内容は伝えられていません。