ヒズボラ指導者、幹部殺害受けイスラエルに報復の考え示す
イランが支援するレバノンの武装組織ヒズボラの指導者は、イスラエルに幹部が殺害されたことを受け、報復を行う考えを示しました。中東情勢は一段と緊張が高まっています。
ヒズボラの指導者ナスララ師はイスラエル軍の空爆で殺害された幹部の葬儀にあわせて演説しました。ナスララ師は「戦いは新たな局面に入った」とした上で「敵は我々の対抗措置に必ず向き合うことになる」と述べ、報復を行う考えを示しました。
イスラエルをめぐっては、イランもイスラム組織ハマスの最高指導者、ハニヤ氏の殺害を受け、報復を行うとしています。
ハマスがロケット弾による攻撃で殺害されたとしているハニヤ氏について、ニューヨーク・タイムズは1日、イランやアメリカなど複数の当局者の話として、殺害現場となった宿泊施設には、およそ2か月前から爆発物が仕掛けられており、遠隔操作で爆破されたと報じました。ハニヤ氏を狙った綿密な計画だったことがうかがえると伝えています。
施設はイラン革命防衛隊が運営していて、これまでにもハニヤ氏が複数回、宿泊していたということです。