イスラエル軍 ハマスの軍事部門トップ、デイフ司令官の殺害を発表
イスラエル軍は1日、イスラム組織ハマスの軍事部門のトップ、ムハンマド・デイフ司令官を殺害したと発表しました。
イスラエル軍は1日、声明で「諜報活動の結果、先月13日に行った攻撃でデイフ司令官が排除されたことを確認した」と発表しました。
デイフ氏は、ハマスの軍事部門「カッサム旅団」創設者の1人で、20年以上組織を統率し、何度も暗殺未遂に遭いながら生き延びたといわれています。また去年10月、ハマスがイスラエルを奇襲攻撃した際の首謀者の1人とされます。
ハマスをめぐっては、最高指導者のハニヤ氏が今週、イランの首都テヘランで殺害され、1日には大規模な葬儀が行われました。
イスラエル軍の報道官は、ハニヤ氏が亡くなった今週水曜日について、軍はイランでの空爆を行っていないとしていますが、ハマスやイラン側はイスラエル側によるものだとして反発を強めていて、さらなる情勢の悪化が懸念されています。
こうした中、中東情勢をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相とアメリカのバイデン大統領は、1日、電話会談する予定で、エスカレートを回避するための外交努力も続けられています。