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介護現場の業務効率化へ 県が相談窓口を設置 情報・通信機器の貸し出しも

2024年8月21日 17:59
介護現場の業務効率化へ 県が相談窓口を設置 情報・通信機器の貸し出しも

介護の現場での業務の効率化を後押ししようと、県は、事業所からの相談に応じたり、助言を行う専門家を紹介したりする相談窓口を新たに設置しました。

情報・通信技術の導入も促していくことにしていて、業務に役立てるための機器を貸し出す体制も整えます。

介護の現場の業務内容の改善。

県がその実現のために新たに設置した相談窓口の事務所は、秋田市御所野にある、中央地区シルバーエリアに設けられました。

限られた人数でどのように業務を効率良く進めるかや、どういった方法で実現すべきかについて、事業所からの相談に応じます。

介護労働安定センター秋田支部 大野司 支部長
「今いる人員を大切にして、その中で生産性を上げていくと」
「一つの手段としては、ICT、介護ロボットの導入ということもありますし、それによって従業員の身体的負担の軽減と、それで得られた時間を利用者へのサービス向上につなげていければなと」

事業所に個別に助言を行う専門家も紹介するほか、先端技術の力を借りて、業務の改善を目指してもらおうという働きかけも行います。

佐藤久人 記者
「介護の現場の業務の改善ですとか生産性向上のカギを握るのが、情報・通信技術の活用です。こちらのベッドがその一例なんですけども…寝ている状態から、起きます。そうすると、起きましたという通知がきます。こうすることで、寝ている方の転落を防いだりですとか、見守りのための機能があります」

最近、多くの事業所で導入が進んでいるというこのシステムは、マットレスの下にあるセンサーで、寝ている人の「動き」や睡眠の状況を、パソコンやスマートフォンで把握できるものです。

睡眠の時間も記録されるため、健康管理のための情報を得ることもできます。

一方、業務の効率化を目的に導入している事業所が増えてきたというシステムは、体温や血圧などを瞬時に測り、さらにその情報が、すぐに記録される仕組みです。

このシステムを導入した場合、職員が一人ひとりが計測する時間の短縮が期待されます。

県が新たに設置した窓口では、事業所に、こうした技術の導入を促すための取り組みも行います。

大野支部長
「試用貸し出しということで、介護ロボット、ICT機器を試しにちょっと使って、使えるかどうか試してもらうということで、年間を通してそちらの方は受け付けしたいと、いうふうに考えております」

県は、来月下旬に、介護の現場で活用できる様々な情報通信技術や機器を紹介する催しを開くことにしています。

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