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柳田法相辞任 “責任転嫁”発言が裏目に?

2010年11月22日 13:34
柳田法相辞任 “責任転嫁”発言が裏目に?

 国会を軽視したともとれる発言をめぐって野党側が辞任を求めていた柳田法相が22日朝、辞任した。わずか半日の急転直下の辞任劇を、法務省は驚きをもって受け止めている。ある法務官僚は、21日の緊急会見での柳田法相の発言が裏目に出たという見方をしている。

 柳田法相は21日、法務省・西川刑事局長に法務省の国会答弁を踏み込んだものにできないか指示したことを明らかにした。国会答弁に関する自らの不注意な発言が問題となったにもかかわらず、事務方に責任を転嫁したとも受け止められる発言に対して、政府関係者の間から「柳田法相は事の本質を全く理解していない」という声が上がっていた。

 柳田法相は辞任会見で「検察の抜本改革をなんとしてもやりたかった」と述べ、悔しさをにじませた。法相の下では「検察の在り方検討会議」がすでに発足しており、法務行政は待ったなしの状態。組織を引っ張っていくバランス感覚のある大臣の就任が急務の情勢となっている。