1級河川・雨竜川”氾濫” 大雨による被害相次ぐ 約1500万円被害の工場も 北海道
氾濫に冠水。
北海道内各地で大雨による被害を受けました。
前線を伴った低気圧が道内を通過した影響で、23日夜から降り続いた大雨。
空知の雨竜川が氾濫しました。
雨のピークは過ぎましたが、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。
(北本アナウンサー)「午後3時すぎの深川市です。雨が強く降り出しました。雨竜川は水位が高く激しく流れています。手前にはそば畑があるが、完全に水に浸かってしまっています」
深川市などを流れる雨竜川。
午前11時すぎに氾濫発生情報が発表され、多度志地区では川が氾濫。
深川市では避難所が設置されるなど、命を守る行動が求められています。
前線を伴った低気圧が道内を通過した影響で、道北を中心に23日夜から降り続いた記録的な大雨。
(記者)「ここまで水が入ってきた?」
(ヒロヤ 高本裕也社長)「あっという間に水が入ってきて」
鷹栖町で工場を営む高本裕也さん。
突然の浸水被害に驚きを隠せません。
(ヒロヤ 高本裕也社長)「コンピューターも全部だめになって。だってあの濁流だもん」
この工場では普段、排気ダクトなどを作っていましたがー
午前6時ごろから1時間も経たないうちにこの状況。
一時は腰の高さまで工場内に水が入り込んできたということです。
(ヒロヤ 高本裕也社長)「被害は1500万円くらい。(保険も)かけていなかったんですよ。店はたたむしかないですよ。本当にびっくりした。まさかこんなになるとは思わなかった」
浸水や道路が冠水するなどの被害が相次いだ鷹栖町。
この被害はとなりの旭川でもー
(林記者)「旭川市内の道路は冠水しています」
通行する車は大きな水しぶきを上げて走行していました。
旭川市の江丹別では、午前11時までの24時間で206ミリと、観測史上最大の降水量を記録。
比布町では7月の1か月分の雨量を超えるなど、観測史上最大の雨量となっています。
旭川市の石狩川河川敷。
普段は散歩やランニングをする人などでにぎわいますが、水位がみるみるうちに上昇。
およそ5時間で歩道を飲み込むほどの雨が降り続きました。
一時、土砂災害警戒情報が発表された道北の小平町では、町内の3か所に避難所を設置。
このほか沼田町や当麻町などでも避難所が設置されています。
記録的大雨。
道北の雨のピークは過ぎましたが、地盤が緩んでいるところもあるため、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。