野田首相、人事の狙いは「内閣機能の強化」
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野田首相は1日午後、首相官邸で記者会見を行い、自ら再々改造内閣の閣僚名簿を発表した。今回の人事の狙いについては、「政府・与党の連携を深め、内閣機能を強化するため」と説明した。
野田首相は、「先の民主党代表選挙において、党の代表として再任をしていただいた。党と内閣の新たな体制づくりに熟慮を重ね、本日、内閣改造を行うこととした。今般の内閣改造は、山積する内外の諸課題に対処する上で、政府・与党の連携を一層深め、内閣の機能を強化するために行うものであります」と述べた。
焦点だった財務相に城島光力氏を起用した理由について、「国対委員長としてねじれ国会の局面を取り仕切った経験を生かし、赤字国債発行法案などの課題の打開に道を開いてもらいたい」と述べた。
田中真紀子氏を文科相に起用した理由については、「持ち前の発信力を政策面で発揮してもらえることを期待している」と強調した。
今回の改造は、消費税増税法の成立、代表選挙での再選にどれだけ貢献したかという「貢献度重視」の人事といえる。一方、代表選で戦った鹿野道彦氏や、赤松広隆元農水相らは政府や党の要職に起用せず、「野田首相が目指す党内融和とは逆行する」という声も出ている。
1日午後5時に皇居で認証式が行われ、野田再々改造内閣が正式に発足する。