日米両政府は３日、東京都内で外務・防衛担当の大臣による日米安全保障協議委員会（＝２＋２）を開く。岸田外相、小野寺防衛相、ケリー国務長官、ヘーゲル国防長官の４閣僚がそろって日本で２＋２協議が開催されるのは初めて。

　日米２＋２協議では、中国や北朝鮮など、日本をとりまく安全保障環境の変化を受け、有事などの際に自衛隊とアメリカ軍の役割分担を定めた日米防衛協力のための指針（＝ガイドライン）を再改訂することで正式に合意し、来年末までに見直す。

　ガイドラインの見直しでは、安倍首相が意欲を示す集団的自衛権を巡る議論をふまえながら、自衛隊による役割分担の拡大や、北朝鮮のミサイル基地を攻撃する「敵基地攻撃」についてもテーマになる他、サイバー攻撃などの新たな防衛分野での日米協力についても協議する。

　協議ではまた、沖縄のアメリカ海兵隊のグアム移転の時期や、新たな基地負担軽減策でも合意し、普天間基地の名護市辺野古への移設に向け、沖縄県知事に埋め立て承認を促したい考え。