【速報】“紀州のドン・ファン”殺人 元妻・須藤早貴被告が新証言 社長が「覚醒剤を買ってきてくれ」
"紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われた元妻の裁判員裁判で、8日午前、元妻に対する「被告人質問」が和歌山地裁で始まりました。
裁判は午前10時45分ごろ始まり、元妻の須藤早貴被告は黒のスーツにマスク姿で法廷に姿を現しました。
須藤早貴被告は、2018年、和歌山県田辺市の自宅で、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた野崎幸助さんに何らかの方法で致死量を超える覚醒剤を摂取させ殺害したとされています。
初公判で須藤被告は「私は社長を殺していませんし覚醒剤を飲ませたこともありません」と起訴内容を否認し無罪を主張。その後、これまでに28人の証人が出廷し、証言に立ちました。
8日、須藤被告に対する被告人質問が始まったことで、須藤被告は初公判以来はじめて言葉を発することになります。須藤被告は弁護人から野崎さんと知り合った経緯などを聞かれ、堂々と詰まることなくハッキリ答えていました。
須藤被告は新たな証言として「野崎社長から『もうダメだから、覚醒剤を買ってきてくれませんか?』と頼まれた」と発言。しばらく放置していたところ、催促され「え?マジなの?」と思い『薬物 裏掲示板』と検索し、『裏2ちゃんねる』に載っていた番号に電話したという趣旨の話を証言しました。その後、売人から直接購入し社長に渡したところ「おーありがとうございます」と言われたということです。
また須藤被告は午前中、野崎社長と知り合った経緯を証言していて、初めて会った際、100万円をもらい「結婚して」と言われたことから「毎月くれるならいいよ」と返答したと語りました。野崎さんとの関係については「ラッキー」「うまく付き合っていこうと(思った)」と答えました。その後も結婚を迫られたため、冗談と感じ「じゃあ毎月100万円ちょうだいね」とはぐらかしたということです。
被告人質問は8日を含め3日間予定されており、判決は12月12日に言い渡される予定です。