きょう未明、南砺市の住宅敷地内で、通報を受けて駆け付けた警察官に男が金属バットで襲いかかり、警察官が拳銃を2発発砲しました。男は太ももなどに大けがをして、その場で逮捕されました。

長谷川記者「周囲に家が点在する静かな田園地帯、こちらの住宅で警察官が男に対し発砲したということです」

公務執行妨害の疑いで逮捕されたのは、南砺市高儀の会社員　藤田真史容疑者（47）です。

南砺警察署によりますと、きょう午前0時20分ごろ、藤田容疑者の父親から「息子が息子の妻を殴っている」と110番通報がありました。

警察官2人が現場に着くと、藤田容疑者が叫び声をあげながら、金属バットを振り上げて襲いかかってきたということです。

30代の男性巡査部長が「バットを下ろせ、撃つぞ」と複数回警告しましたが、なおも襲いかかってきたため、拳銃を2発発砲し藤田容疑者を現行犯逮捕しました。

藤田容疑者は、拳銃の弾が右の太ももにあたったとみられるほか、左腕からも出血する大けがで、病院で治療を受けました。命に別状はないということです。

警察は「拳銃の使用は適切だった」としています。

近隣住民「拳銃と気づかないくらいの音だったって（家族が）言っていました。びっくりですね、こんなところで」

現場には、藤田容疑者に窓を叩き割られたとみられるパトカーが残されていました。

これまでに藤田容疑者やその家族から警察に対して、家庭内トラブルをめぐる相談はなかったということで、警察は、藤田容疑者がなぜ襲いかかってきたのかなどを調べています。