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“紀州のドン・ファン”殺害の罪 元妻「覚醒剤を買ってきてと言われ…」被告人質問で

2024年11月8日 16:14
“紀州のドン・ファン”殺害の罪 元妻「覚醒剤を買ってきてと言われ…」被告人質問で

“紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われている、元妻の裁判員裁判は、8日から被告人質問が始まり、元妻が男性から「『覚醒剤を買ってきてくれませんか』と言われた」と語りました。

和歌山地裁前から中継です。

裁判は、現在も弁護側の被告人質問が続いています。

元妻は、年が離れた男性との出会いや、いびつな夫婦生活に加え、覚醒剤を入手した経緯についても言いよどむことなく、はきはきとした口調で質問に答えています。

須藤早貴被告は2018年、和歌山県田辺市の自宅で、野崎幸助さんに何らかの方法で致死量を超える覚醒剤を摂取させ、殺害したとされています。

須藤被告は「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を飲ませたこともありません」と無罪を主張。犯行を示す直接的な証拠がない中、これまでの裁判には、覚醒剤の“密売人”とされる男ら28人の証人尋問が行われていました。

8日の被告人質問で、須藤被告は野崎さんから「100万円をもらい、『結婚して』といわれ、『毎月くれるならいいよ』と答えた」と語ったほか、事件の2か月ほど前に「『覚醒剤を買ってきてくれませんか』と言われ、購入後に社長に渡した後、『あれは使い物にならん。偽物や。もうお前には頼まん』と言われた」と語りました。

被告人質問は8日を含め3日間予定されていて、判決は来月12日に言い渡される予定です。

最終更新日:2024年11月8日 16:28