大阪W選敗戦 自民党と官邸…大きな温度差
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大阪ダブル選での敗戦を受け、自民党内には危機感も広がっている。一方、自民党内の反応とは裏腹に、憲法改正などで日本維新の会から協力を得たい首相官邸からは維新勝利を歓迎する声が上がるなど、党と官邸の温度感は大きく異なっている。
自民党・二階幹事長「(大阪ダブル選は)まだ活動・活躍の余地があったのではないか」
自民党は大阪ダブル選を、9日に告示される衆議院大阪12区の補欠選挙や夏の参議院選挙の前哨戦と位置づけていた。もともと厳しい結果が予想されてはいたが、大阪選出の議員が「補選も参院選も厳しい戦いになる」と述べるなど、自民党内には強い危機感が広がっている。
一方、官邸の反応は大きく異なる。憲法改正やスムーズな国会運営のために安倍首相や菅官房長官は維新と蜜月関係を築いていて、維新は既に、安定的な政権運営に欠かせない存在になっている。官邸幹部は自民党が敗戦したにもかかわらず、「悪くない結果だ。憲法改正は維新と協力してやっているから」とばっさり切り捨てた。
ただ、ある大阪選出議員が「官邸は大阪のことをみじんも考えていない。大阪の自民党はズタズタだ」と述べるなど、大阪の自民党の足腰は確実に弱っているのが現状で、党内からは国政選挙への影響を危惧する声が出ている。