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大人数の“飲み会”いつ? 総裁選4候補は

2021年9月18日 14:19
大人数の“飲み会”いつ? 総裁選4候補は

自民党総裁選が17日、告示されました。立候補した河野太郎ワクチン担当相(58)、岸田文雄前政調会長(64)、高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)の4人の本音に、有働由美子キャスターが迫りました。新型コロナウイルスへの対応は――。

【「ポスト菅」4候補×有働由美子(1)】

■河野氏「ブレイクスルー感染ある」

有働由美子キャスター
「“ポスト菅”は誰になるのか。事実上の次の首相、自民党総裁を目指す4人の候補者の方に聞きます。今回は、初めて女性が2人入っての討論です」

「まずは、最も関心が高い新型コロナウイルス対策について。

1)大人数で飲みに行ける時期
2)ロックダウン
3)病床確保の強制
4)10万円給付
5)ワクチンの配分

の5つの質問をします。2択で近い考えを教えてください」

「最初の質問です。11月になったら多人数(5人以上)で、飲みにいけるようになりますか? ――野田さん以外は、『ならない』という回答でした」

「希望する全員にワクチンの接種が広く行き渡る11月ごろをめどに、行動制限の緩和が段階的に検討されています。接種証明があれば、飲み会も旅行も大丈夫にしてほしいという声は経済界からもあります。河野さん、11月は無理ということですか?」

河野
「ワクチンを打ったから感染していないというわけではありません。ブレイクスルー感染があります。簡易キットを安いコストで大量に供給できれば、自分が感染しているかどうかを確認しながら、イベントだったり、飲み屋さんだったり、学校だったりに行くことができるようになります」

「ただ、飲食店は立ち食いそば屋さんだったら検査をしている間に食べ終わります。種類別やその時の感染状況など、さまざまなことを考えないといけません。今から『11月はどうだ』というのは無責任だと思います」

有働
「接種証明とは関係なく、チェックして可能かどうかになるということですね」

河野
「接種証明とは、自分は重症にならない(可能性が高い)ということですが、ブレイクスルー感染していればワクチンを打っていない人が感染し、重症化する可能性はあります」

■高市氏「国産の治療薬」普及訴え

有働
「次に高市さんに聞きます。年末の忘年会など、いつ、どういう状況なら可能ですか?」

高市 
「感染者が0になるのは難しいと思いますが、国産の治療薬ができるだけ多くの方に行き渡り、ワクチン接種も終わって、医療逼迫の状況もないという安心できる状況ができるまでは断言できません。その時の状況を見ない限り、また医学的なエビデンスの説明をしっかり受けない限り、断言はできません」

有働
「岸田さんはいかがですか?」

岸田
「抑制を緩和するためにはワクチン接種とあわせて、私も治療薬の開発・普及が大事だと思っています。そして、緩和した状態を維持するために、ワクチン接種証明や陰性証明などを活用しながら、新しい日常を考えていかなければいけない」

■岸田氏、証明は「接種と治療薬の先」

有働
「『活用しながら』というと、ワクチンを2回打ったならば居酒屋に入れます、ということを順次進めていくと?」

岸田 
「まずはワクチン接種を進め、それから治療薬の開発・普及をします。これが揃うのがまず大事です。そこから先が証明の話です。それを活用して社会経済活動を考えていく。11月になったら自動的に飲みに行けるかは、分かりません」

■野田氏、好転に期待「1年前と違う」

有働 
「野田さんのみ、『飲みに行けるようになる』と。どういう状況で可能ですか?」

野田
「科学的知見に基づいてワクチン接種が進み、デルタ株がまん延してからは、早期発見・早期治療であれば重症化しない(状況になってきました)。さまざま、1年前と違う取り組みがなされ、高齢者の死亡も大変少なくなりました」

「ワクチンが比較的効いていることが立証されています。私の息子は基礎疾患持ちで気管切開しているので、マスクもできません。でも主治医からは、『(コロナを)あまりにも恐れすぎて、そちらが傷むほうが問題なんだ』と厳しい指摘がありましたので、それを信じて希望を持ってやっていければと思っています」

(9月17日『news zero』より)