防衛省新組織「統合作戦司令部」設置後を想定して訓練実施
防衛省は今年度末の設置が決まった「統合作戦司令部」の設置後を想定した初めての訓練を実施し、訓練の一部が公開されました。
20日から行われている「自衛隊統合防災演習」は、巨大地震などに対する災害対処能力を向上させるための訓練で、防衛省が毎年、実施しています。
今回は陸海空の各部隊を一元的に指揮し、在日米軍などの調整も担う統合作戦司令部が今年度末に新設されることを受け、その設置後を想定。仮の司令部と、そのトップで陸海空の幕僚長と同格となる仮の統合作戦司令官が初めて参加する訓練になりました。
訓練は日本海溝・千島海溝周辺を震源とするマグニチュード9.3の地震が発生したと想定し、隊員およそ1万2000人のほか、在日米軍やオーストラリア軍も参加。防災関係機関などとの連携を維持・強化が図られます。
木原防衛相は「各種の災害対応に対して万全を期するためにも、今回の演習に全力で取り組む」と述べました。