「はやぶさ2」が採取 小惑星「リュウグウ」の砂など初期分析終了 JAXAが会見
日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から持ち帰った砂や石などの初期分析が一通り終了したことを受け、JAXA(=宇宙航空研究開発機構)が会見を開きました。
元はやぶさ2プロジェクトマネージャ・津田雄一さん「はやぶさ2は最初から最後まで全てが計画通りではなかったのですが、結果として計画を超えた成功、やりたいことをやった上で、それ以上の成果が収められたと思っています」
日本の小惑星探査機「はやぶさ2」は地球から直線距離で約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」から地下物質を採取して、地球に約5.4グラムの石や砂を持ち帰ることに成功していました。
これまでに日本を中心とした国際研究チームが初期分析を行い、持ち帰られた砂などから生命のもととなる「アミノ酸」が数十種類、見つかったことなどを発表しました。
これらの研究結果は、地球の水や有機物が地球外からもたらされたという可能性を高めることにつながり、生命の起源をひもとく鍵になり得るということです。
今後、JAXAは「はやぶさ2」ミッションで得た知見を最大限に生かし、2024年度に火星圏に向けて新たな探査機の打ち上げを計画しているということです。