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3社で8億円“不正申請”GoToトラベル

2021年12月28日 19:02

政府の観光支援策「GoToトラベル」を巡り、旅行会社大手HISの子会社など3社が不正に給付金を受け取っていた問題で、斉藤国土交通大臣はGoToトラベル再開時に3社の参加を認めない方針を明らかにしました。

「今回の不正受給に関係した事業者には、GoToトラベル事業の再開時に事業への参加を停止することといたします」――斉藤大臣はこのように述べ、今回の不正受給に関わった「ミキ・ツーリスト」と「ジャパンホリデートラベル」、「JHAT」の3社について、今後GoToトラベルが再開した際に参加を認めない方針を明らかにしました。

また、不正受給分について返還請求を行うとともに、刑事告訴も視野に引き続き調査を進めるということです。

一方、HISについては、不正受給に関与していないものの親会社としてのガバナンスの欠如などについて厳重注意を行い、改善策を指示したということです。

観光庁などの調査によりますと、3社が実態のない宿泊について申請した額は約8億円にのぼるということです。不正が疑われたため去年12月分からは給付を停止していますが、それ以前の給付金について、JHATはミキ・ツーリスト社員の名義を使用して実態のない宿泊を申請し、428万4000円を受け取ったほか、ミキ・ツーリストが地域共通クーポン1223万円を使用したということです。

また、ジャパンホリデートラベルについては法人顧客4社の社員などの名義を使用して実態のない宿泊を申請し、給付金3億1249万4000円を受け取ったほか、地域共通クーポン3億1963万6000円を使用したということです。