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「年賀状」送る?送らない?… “年賀状じまい”から今年は「復活年賀状」へ お年玉つき賞品…昔は家電、いま現金!【#みんなのギモン】

2023年12月8日 22:03
「年賀状」送る?送らない?… “年賀状じまい”から今年は「復活年賀状」へ お年玉つき賞品…昔は家電、いま現金!【#みんなのギモン】
8日の#みんなのギモンは「年賀状は“重い”ですか?」がテーマです。次の2つのポイントを中心に詳しく解説します。

●年賀状の歴史 楽しみといえば…
●“年賀状じまい”から「復活」の動き

    ◇

今年も残り3週間あまりになりました。来年の年賀状の受け付けが1週間後の15日に始まります。毎年、この時期になると考えるのが…年賀状を送る?送らない?という悩みです。
さっそく街で聞きました。

会社員(40代) 年賀状送らない
「めんどくさいな、というのが一番ですかね。元旦に来たら、その日にコンビニに走って…返事はしなきゃとは思うので。元日の夜にコンビニに行って、来た人に書く」

会社員(20代) 年賀状送らない
「会社でも、お互い『出さない』という方針になってるのもある」

育休中の会社員(40代) 年賀状送る
「(年賀状)出します。結婚してから子どもが生まれて、疎遠になってる人もいるので、その方たちへの挨拶がてらに出します。あとは、子どもが生まれたので、これからは成長を見てほしいので」

確かに、どうしようかという“重さ”はあるものの、なかなか会えない親戚や友人に近況を報告する、いいきっかけにはなる、といえそうです。

■「年賀状を送らない」人は5割以上 その理由は?

調査会社が、社会人900人に聞いたところ、「年賀状を送らない」人は5割以上という結果になりました。若い人ほど、送らない傾向にあり、逆に、50代だと6割の人は送るようです。(※ライボJob総研 調べ「2023年 年賀状と歳暮の意識調査」全国20~50代900人対象)

【年賀状を送らない派】51.5%
20代:61.8%
30代:52.0%
40代:46.4%
50代:41.3%

そもそも「年賀状は必要ない」という人も5割いるのですが、下記のような理由で送らないと答えています。

【年賀状を送らない理由】
1位:SNSなど、他の手段で代用できるから(49.4%)
2位:準備が面倒だから(44.9%)
3位:作る時間がないから(37.1%)

こういったさまざまな理由で、送ってはいるものの年々数が減っている、という人も多いのではないでしょうか。

■年賀状の歴史 楽しみといえば「お年玉つき」…人気家電から現金30万円へ!

ここで、1つ目のポイント、「年賀状の歴史」をたどり、「楽しみといえば…」ということで、「お年玉つき年賀はがき」について詳しく解説します。

年賀状の歴史は長く、平安時代から「貴族」の間でありました。
江戸時代になると「飛脚のおかげ」で年賀状の文化が広がりました。
明治初期になると「東京~大阪間の郵便事業」が始まって、ようやく遠くの人にも送れるように。
明治後期になると「私製はがき」が認定され、身近なものになってきました。

そして、昭和24年には「お年玉つき年賀はがき」が始まって、楽しみが増えました。

まさにこの時のポスターを見てみると、賞品の特等は高級ミシン、2等は学童用グローブ(本革)。当時、なかなか手が出ないものが賞品になっていたようです。

当時、新入社員の月給が3000円の時代、その時に、この高級ミシンは1万8000円ですから、給料の6か月分にもあたるものだったわけです。

昭和30年代になると…特等は桐のたんすやマットレス、2等はスチームアイロン、昭和39年には1等はポータブルテレビというのが出ていました。

昭和58年になると、1等は「オーブンレンジ」に。

そして…今の賞品の考え方は「好みが多様化している」ということで、何でも買えるようにと、「現金」に変わっています。

1等が現金30万円または、選べる電子マネーギフト31万円分など、2等がふるさと小包などになっています。

これほど楽しい企画がついていながら、年賀状というのは、だんだんと人々の心から遠い存在になってしまっている、という現状があります。

■20年前をピークに「年賀状」減り続ける背景にあるのは?

これまでの「年賀はがきの発行枚数」を見てみると、ピークだったのが今からちょうど20年前(2003年度44億5936枚)。このころには、年賀状をパソコンで、自分で手軽にデザインして作れるようになり、楽しむ人が多くいました。

ではなぜ、この年から減っていったのでしょうか。
実はこの年に、「個人情報保護法」が成立していました。そのため、住所録の配布を取りやめた企業が多かったのではないかと考えられます。住所がわからないから送れない、というわけです。

そして、職場の中でも、もう儀礼的なやりとりをやめていこうという動きも加わって、そこへSNSが登場し主流になっていったということが考えられます。

■“年賀状じまい”から「復活」の動き…今年の旬は「復活年賀状」

「年賀状じまい」というのが増えてきましたが…そこで2つ目のポイント「今、復活の動きが」について解説します。

年賀状は、やっぱり、届いたらうれしいものです。街の人にも聞いてみました。

会社員(30代)
「(相手が)思ってくれて、出してくれてるんだなって思うので。うれしいので、お返しします」

会社員(20代)
「日本の伝統が、どんどん失われてきているなと思いますね。イラストとかも描いたりするので、個性が出せる場というのが意外と年賀状はあったりする」

やはり、年賀状は“個性を生かせる場”、ということになるといえそうです。

    ◇

そこで、今年の旬は「復活年賀状」。

“年賀状じまい”を宣言はしてみたものの、「やっぱりさびしい」、「ちょっと早まったかな」と思う人や、相手から年賀状が届いて「やっぱりうれしいじゃないか」ということで、「復活したい」という人も大勢いるようです。

印刷会社も去年、“年賀状じまい”の年賀状を売り出していたのが、今年、「復活年賀状」を売り出す、というところもあるそうです。

    ◇

伝えるプロ、キャスターの皆さんに「久しぶりに年賀状を書く人に、どんなメッセージを添えますか?」というお題で、“今時でお洒落な”年賀状を考えてもらったところ、個性を出す、次のようなアイデアを出してくれました。

◆得意の「イラスト」を生かして「職場のメンバー」を描く(手描きはうれしい)
◆愛犬などペットのかわいい写真に「ふきだし」をつけて近況報告
◆「あけましておめでとう」を中国語など、いろんな言語で書いてグローバルに
◆送られる人のことを思って、本当に喜ぶ「ひと言」を考える

元日に配達をご希望であれば、年賀状は今月25日までにお出しください。

(2023年12月8日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

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お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。

#みんなのギモン
https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html