第一原発沖合の海水から放射性物質を検出
福島第一原子力発電所の沖合で、高い濃度の放射性物質が検出されたことがわかった。直ちに健康への影響はないが、海産物などの汚染が懸念されている。
文科省が23日、学術研究船「白鳳丸」で福島第一原発から約30キロ沖合の海域8か所で海水を採取して分析したところ、3か所から基準値を超える放射性ヨウ素131が検出された。最も濃度が高かった地点では1リットル当たり76ベクレルで、基準値の約2倍に達していた。また、半減期が30年と長い放射性セシウム137も検出され、基準値は下回っているものの通常の1万倍以上の濃度で海域に拡散していることが明らかになった。
文科省は「直ちに健康に影響はないが、海産物などへの影響が懸念される」として、今後も継続的に計測を行う予定。