ことし5月、群馬県伊勢崎市でトラックが対向車線にはみ出して乗用車2台に衝突し、2歳の男の子ら家族3人が死亡した事故で、警察はトラック運転手の男を逮捕しました。運転前に飲酒していたとみられています。

事故の瞬間をとらえたドライブレコーダーの映像では、前を走るトラックが砂煙をあげながら対向車線にはみ出し、乗用車2台に衝突して止まる様子がわかります。

この事故で乗用車に乗っていた塚越寛人さんと息子の湊斗ちゃん、湊斗ちゃんの祖父・正宏さんの3人が死亡、一家は埼玉県内のレジャー施設から帰る途中でした。

警察はドライブレコーダーの解析結果などから、20日、トラック運転手の鈴木吾郎容疑者を逮捕しました。

鈴木容疑者は勤務先でアルコールチェックをしたあと、運転前に酒を飲み、急加速や急ハンドルなどを行って中央分離帯に衝突、反対車線に飛び出したとみられています。

事故を目撃した男性
「（トラックに）全然追いつかないイメージだったので。あの縁石を簡単に飛び越すのかと。はずみをつけて飛んでいった感じ」

鈴木容疑者は、調べに対し、事故を起こしたことは認めた上で「詳しくは覚えていない」などと一部否認しているということです。