野田首相が８日の記者会見で、「国民の生活を守るために、大飯原発（福井・おおい町）３・４号機の再稼働が必要だ」との認識を示した上で、福井県などの地元の理解を得たい考えを示したことについて、おおい町・時岡忍町長は記者団に対し、「首相が“原発は必要だ”と話し、県やおおい町に敬意を表したことはとにかく大変ありがたい」と述べた。
また、福井・西川一誠県知事は、「重く受け止めている」とするコメントを発表した。西川知事は、野田首相自身が直接国民に呼びかけることを大飯原発の再稼働に理解を示す条件としていた。
８日の野田首相の会見を受けて西川知事は「首相の強い思いを、国民に向けてしっかり語っていただいたものと重く受け止めている」とコメントした。また、１０日に開かれる福井県の原子力安全専門委員会やおおい町、県議会の意見を聴くとともに、自らが現地を確認して、同意へ向けて判断する考えを示した。
