生活保護受給者、２１０万人超　最多更新

　景気低迷が続く中、生活保護を受けている人が２１０万人を超え、過去最多を更新した。

　生活保護の受給者数は、１２年３月時点で２１０万８０９６人で、前月より約１万７００人増えた。高齢化で６５歳以上の世帯が全体の約４割を占めるが、リーマンショック後に失業した人が受給する例も増え、１１年７月に戦後の混乱期の５１年度の月平均２０４万６６４６人を上回って以降、過去最高を更新し続けている。

　厚労省は、保護が必要な人にはしっかりと支給をするとしながらも、支給額の約０．３％を占める不正受給対策にも努めるとしている。

　小宮山厚労相は１３日の国会答弁で、過去の不正受給については生活保護から脱した後も必要に応じて調査対象にできるよう、生活保護法の改正が必要だという考えを示した。