原子力規制委、「ALPS」増設を認可
原子力規制委員会は、福島第一原発で増え続ける汚染水から放射性物質を取り除くALPS「多核種除去設備」の増設を認可した。来月中にも試験運転が始まる見通し。
増設が認可されたのは、汚染水から62種類の放射性物質を取り除くことができるとされるALPS「多核種除去設備」の改良型。これは、去年3月の試験運転開始以来、故障が相次いだ既設のALPSの問題点を改善した設備で、1日あたり最大750トンの汚染水を処理できるとされている。
東京電力は、さらに処理能力の高い「高性能ALPS」の導入も目指していて、3つの設備がフル稼働すれば処理能力は1日あたり最大2000トンにのぼる見通し。
東京電力は12月には本格運転を始め、敷地内のタンクにたまっている約40万トンの汚染水の処理を今年度中に終えたいとしている。