文部科学省は、中学３年生を対象とした全国的な英語テストを実施することなどを柱とした、英語力向上のための新たな計画を作成した。

　政府は、再来年度までに５０％以上の生徒が、中学卒業段階では英検３級程度以上、高校卒業段階で英検準２級から２級程度以上を達成するという目標を設定していた。しかし去年の調査で、３割程度しか目標を達成できていないことから、文部科学省は英語力向上のための新たな計画を作成した。

　計画では今年７月に中学３年生約６万人を対象に、「聞く・話す・読む・書く」の英語の４つの技能を測定する初めての全国的なテストを実施するほか、都道府県にも生徒の英語力や教員の指導力について具体的な目標を設定し、達成状況などを公表するよう要請することにしている。