中部電力は１６日、静岡県の浜岡原子力発電所３号機の再稼働に向けた審査を原子力規制委員会へ申請した。浜岡原発で再稼働に向けた審査を申請するのは、４号機に続き２基目となる。

　中部電力の担当執行役員は１６日午前、東京で原子力規制委員会に対し、浜岡原発３号機の再稼働に向けて新しい規制基準の適合審査を申請する書面を提出した。３号機の申請は、必要な書類の作成に時間がかかるなどの理由で、今年３月までにという当初の予定から延期していた。３号機については津波や地震などの安全対策工事が行われていて、２０１７年９月の完了を目指している。

　また、去年２月に申請した４号機は、原子力規制委員会による審査が続いているが、再稼働のメドはたっていない。中部電力の担当執行役員は、「浜岡原発の安全性の向上対策について適合していることを確認してもらうため、対策の内容などについてしっかりと審査の中で説明していきたい」と話している。