スマホ音声入力、使ってますか?実態を調査
インターネット上で話題となった言葉を毎回一つ取り上げ、日テレNEWS24・デジタル編集チームが取材する「Hot Word」。27日は「音声入力」。
24日、「音声入力」という言葉を含んだツイートの数が急激に伸びた。キッカケとなったツイートの内容は「10代の若者から、なぜ音声入力を使わないか聞かれた」というもので、このツイートは1万以上もリツイートされた。
これに対し、ネット上では「もうそんな時代なのか…」「平成8年生まれ 生まれて一度も使ったことない」「昭和40年代生まれだが、同世代は知らない人が多い」という反応があった。
今回、デジタル編集はインターネット調査を行った。100万人を超えるモニターの中から年代ごとにランダムサンプリングし、スマートフォンを普段利用しているという813人から回答を得た。すると、いくつか特徴的な結果が出た。
■音声入力のギャップは30代と40代の間にあった
音声入力の利用者を年代別に見ると、20代が最多で30代と40代の間に差があることが分かった。
※音声入力を利用している
全体 33.6%
15~19歳 34.5%
20代 42.1%
30代 37.4%
40代 25.2%
50代 23.7%
60代以上 32.2%
※音声入力を利用していない
全体 66.4%
15~19歳 65.5%
20代 57.9%
30代 62.6%
40代 74.8%
50代 76.3%
60代以上 67.7%
■音声入力を使わない2大理由は“他の方法が早い”“他人に聞かれたくない”
「音声入力を使わない」と答えた人の理由(複数回答)を調べてみると、全体の上位2つは「他の方法が早い(37.2%)」「他人に聞かれたくない(36.5%)」だった。この他、「正確に入力できないから(32.2%)」「公共の場でマナーに反するから(26.5%)」という理由もあった。
■10代はスマホ世代だからこそ、音声入力を使わない
音声入力を使わない理由を世代別で見ると、10代が他の世代と比べて飛び抜けていたのは「他の方法が早い」「顔文字などを入力しづらいから」だった。
スマホに慣れている世代だからこそ、音声入力よりも普通の入力を好む傾向があるのではないかと推測される。
■20代は、仕事などの本格的文書作成にも使う
音声入力の使い方にも、世代別で特徴が出た。音声入力をどんな用途で使っているかを調べたところ、ウェブ検索、メールやSNSは、どの世代でも上位だった。
一方、世代別で見ると、20代では「仕事などの本格的文書作成」が他の世代と比べて突出していた。最近、スマホ世代の新入社員が仕事でパソコンを使えないというツイートなどがネット上で話題になったが、このデータも20代のスマホ世代ぶりを表しているのかもしれない。