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舛添知事「少しの猶予を…」続投の意向示す

2016年6月13日 23:24
舛添知事「少しの猶予を…」続投の意向示す

 政治資金の使い方など舛添都知事の一連の疑惑をめぐり、都議会の総務委員会は13日、集中審議を行った。舛添知事は自身の進退について、「少しの猶予をいただきたい」と改めて知事の職を続投することを表明した。

 都議会総務委員会は13日、約4時間にわたり舛添知事を一問一答で追及する集中審議を行った。舛添知事は「記憶にない」「資料を精査させてほしい」などと、これまでの答弁と謝罪を繰り返した。これに対し議員側は「先延ばしにしようとしている」などと厳しく批判したほか、調査結果の信ぴょう性についても厳しく追及した。

 13日、質問に立った会派のうち、都議会自民党以外の全会派が知事に「辞職」を求め、舛添知事は苦しい答弁に追われた。知事に対しては15日の本会議に不信任案を提出する動きがあるが、舛添知事は「いま不信任されれば知事の辞職か議会の解散、どちらにしても選挙になる」と話し、次のように述べた。

 舛添知事「私はひとつ伏して皆様方に、都民の皆様方に、そして都議会の皆様方にお願いしたいことがございます。次期開催都市で、こういう選挙をリオの時にやるということは、国家的大事業である2020年大会にとってきわめてマイナス。もちろん私の不徳の致すところが発端であると重々承知しております。そういう思いでどうか少しの猶予をいただきたい」

 舛添知事は全ての給料を辞退するとした上で、「全身全霊で都民のために働きたい」と、改めて知事を続投する意向を示した。

 14日は、議会運営委員会の理事会が開かれ、舛添知事の不信任案について話し合われる予定で、野党は不信任案を出す方針だが、与党の動向が注目されている。