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2017年2月9日 19:18

被災地の「こころ元気に」神野美伽さん歌う

被災地の「こころ元気に」神野美伽さん歌う
(c)NNN

 東日本大震災から間もなく6年がたつ。諏訪中央病院・鎌田實名誉院長は今月3日、演歌歌手・神野美伽さんと岩手・大船渡を訪れた。

 神野さんは、コンサートの収益金の一部や、募金活動で集まったお金を寄付するなど被災地支援を行っている。鎌田さんは震災の2年後くらいから神野さんと一緒に岩手などで講演をしている。

 神野さんの歌にはパワーがあり、聴く人を元気にしてくれる。先週も被災地の介護についての鎌田さんの講演会にやってきたが、力強い歌声で会場のみなさんにエールを送ってくれた。

 まず、2人が訪れたのは大船渡市にある特別養護老人ホーム「ひまわり」。利用者の方やその家族など約100人が2人を出迎えてくれた。会場には漁師だった人もいたので、神野さんはヒット曲「男船」を披露してくれた。

 その後、2人は約1000人が待つ、被災地での介護に関する講演会「がんばらない介護生活 応援イベント」に臨んだ。

 鎌田さん「震災が起きてもうすぐ6年。気がつかないけど、こころに重くのしかかるプレッシャーがあるんです。でも、隣のお嫁さんが(介護で)苦労してるなと思った時、『あんたよくやってるね』『あんたがいるから、じいちゃん幸せだね』って言ってもらえたら、介護してるお嫁さんは、ほっとしますよ。こころを元気にしていくことっていうのは、とても大事です」

 また、神野さんもこんなメッセージを送った。

 神野さん「震災の後、特に思います。いま、何が降りかかっても、おかしくない。でも、一番大事なことは、いま少し気がつき始めたのは、どんなふうに毎日を生きるか」

 そして、震災の年に発表され、神野さんの思いが詰まった曲「喜びましょう」が披露された。

 神野さんに被災者への思いを聞いた。

 神野さん「支援をしに来たとか、みなさんを励ましに来たとか、そういうつもりじゃないんだなぁ。私を見て、何か感じて帰ってほしい」

 鎌田さん「ものすごいパワーをもらった。会場はね。パワーであふれたような。すごいよね」

 神野さん「すごい。私が感動する」

 神野さんは「歌うってことを神様に授けてもらって、なんて幸せなんだろうって。自分も一生懸命、生きているから一緒に一生懸命生きてみましょう」と話していた。

 「こころを元気に」――会場にいたあるお客さんは「6年たっても、まだ気持ちは落ち着かない。だけど、しょうがない。いつまでもそんなことは引きずっていられない」と話してくれた。

 被災地には、まだまだ見えないストレスがある。だからこそ、こころを元気にすることが大切。夕日を見て「きれいだな」、ご飯を食べて「おいしい」と口に出すこと、子どもをほめてあげること、お年寄りに声をかけること、それができている地域や家は絶対に乗り越えられる。