首都・東京の治安を担う警視庁のトップ、警視総監が交代する。

　第９４代警視総監に就任するのは警察庁の吉田尚正刑事局長で、８日の閣議で了承され、今月１５日付で就任する。

　吉田氏は広島県出身の５６歳。１９８３年に警察庁に入庁後、警視庁刑事部長などを歴任し、福岡県警本部長の時代には特定危険指定暴力団「工藤会」のトップらを逮捕する「頂上作戦」を指揮した。

　一方、退任する沖田芳樹警視総監は去年９月に就任し、「活力ある強じんな警視庁」をあるべき姿と掲げ、テロ対策などに取り組んできた。