豊作願い 伝統の「裸餅つき」米沢市
ことしの収獲に感謝し、来年の豊作を願う師走の伝統・裸餅つきが4日朝から山形県米沢市の寺で行われた。
米沢市千眼寺保呂羽堂に伝わる「歳越祭の裸餅つき」。およそ380年前に害虫の被害で大凶作に苦しめられた村人がお堂の縁の下の砂を田んぼにまいたところ、豊作になったことから感謝の気持ちで餅を供えたのが始まりとされている。
4日は午前5時半から地元有志の会の若者およそ30人が、ことしの収獲への感謝と来年の豊作への願いを込めた歌を歌いながら餅をつき、最後は天井まで餅を突き上げた。つきたてのお餅は、寺に訪れた人たちに雑煮や納豆餅として振る舞われた。
4日は午後3時まで餅つきが行われ、地元のもち米を使ったおよそ500キロの餅が振る舞われる予定。