【気象解説】年末年始の天気の見通し 寒さ・雪はどうなる?
この冬最強寒波の影響で、日本海側を中心に記録的な大雪となっています。気になる年末年始の寒さ、雪の見通しなどを気象予報士の木原実さんに聞きました。
■“ドカ雪”12月1位の大雪も
強い寒波の影響で、日本海側を中心に21日(土)頃から一気に雪が降りました。青森県の弘前では、この3日間で降った雪の量が70センチを超え、12月としては観測史上1位の記録となりました。
24日(火)以降、強い寒気はいったん抜けていきますが、27日(金)頃からは日本海側から再び南下。北日本上空(約1500メートル)には大雪の目安となる「-12℃」、関東や西日本の一部が平地でも雪を降らせる目安となる「-6℃」の寒気に覆われる見込みです。
19日(木)には気象庁から降雪量に関する「早期注意情報」が発表されましたが、その中でも28日(土)頃から日本海側を中心に「降雪量がかなり多い可能性が高い」という形で早くから注意を促しています。
大雪となれば、鉄道や高速道路など交通に影響が出てくるおそれがあります。そろそろ地方への帰省など予定している方、特に日本海側への帰省を予定している方は注意が必要です。
次に強い寒気が入るタイミングとなる27日(金)から29日(日)にかけては、日本海側だけでなく太平洋側も一段と気温が下がり、日中も10℃前後の厳しい寒さとなりそうです。
東京都心など太平洋側は年始にかけても乾燥した冬晴れが続きますので、引き続き火の取り扱いには十分な注意が必要です。
この先の大雪への注意点をまとめます。地面は積雪や凍結でとても滑りやすくなっているため、転倒事故、スリップ事故に注意が必要です。なお、雪の多い地域への移動は冬用タイヤの装着、チェーンの携行をお願いします。
急な立ち往生に備え、食料や毛布だけでなく、モバイルバッテリーなどを車に準備しておくと安心です。そして改めて、最新の交通情報、気象情報を確認するようにしてください。