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マスク氏の「先週何した?」メールに連邦職員混乱…「返信なければクビ」投稿も トランプ氏は「天才的だ」と称賛

2025年2月25日 20:02
マスク氏の「先週何した?」メールに連邦職員混乱…「返信なければクビ」投稿も トランプ氏は「天才的だ」と称賛

アメリカのイーロン・マスク氏が連邦職員に送ったメールで混乱が広がっています。トランプ大統領は「天才的だ」と称賛する一方で、職員らの間には反発が出ています。

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上司から「先週何をしましたか?」と突然メールが届き、「返信がなければクビ」と言われたら…。これ、アメリカの実話です。

メールの送り主は「政府効率化省」を率いるイーロン・マスク氏。

トランプ大統領の側近として連邦政府の職員大幅削減を目指し、強引な動きを加速させました。

きっかけはトランプ氏の一言。

トランプ大統領(22日SNSより)
「もっと攻撃的になってほしい」

イーロン・マスク氏(22日SNSより)
「最高だ!」

このやりとりの後、次のメールを連邦政府の職員200万人以上に、送ったといいます。

イーロン・マスク氏
「先週、仕事で達成したこと5つを箇条書きで返信してください」

22日土曜日の昼、重要度「高い」設定で送信され、期限は月曜日まで。メールと同じタイミングで、マスク氏はSNSに“返信しなければクビとみなされる”と投稿しました。マスク氏のメールについてトランプ大統領は…

トランプ大統領
「すごく天才的だ。人々が本当に働いているのか、確かめようとしているのです。返信がない場合、その人物はクビ同然、もしくはクビだ」

ただ、一部政府機関は猛反発。アメリカメディアによると、国務省やFBIなどがマスク氏の命令に従わないよう職員に指示。さらに連邦政府の人事管理局は、各政府機関に「返信しなくても辞職とはみなされない」と伝えたということです。

“2つの指示”に、連邦政府の職員は…

連邦政府の職員
「このようなことが日常的に起こることは予期しているので、毎日メールをチェックしています。もはや驚きません」

返信すべきか頭を悩ませていると言います。

政府内に混乱が広がる中、返信期限がせまった24日月曜日の夜。マスク氏は改めてSNSにこう投稿しました。

イーロン・マスク氏
「トランプ大統領の裁量により、もう1度チャンスを与えます。2度目に回答しない場合は解雇されます」

混乱は収まりそうにありません。

最終更新日:2025年2月25日 20:02