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【続報】充電中の電気自動車火災 国内初事例とみられ原因は調査中 車載バッテリー起因の火災は国内で確認されず 鳥取県倉吉市

2025年2月25日 15:22
【続報】充電中の電気自動車火災 国内初事例とみられ原因は調査中 車載バッテリー起因の火災は国内で確認されず 鳥取県倉吉市
充電中の電気自動車から出火

2月24日、鳥取県倉吉市の自動車販売店で起こった電気自動車の火災について、停車した状態で急速充電を行っている際の出火は国内初の事例だとみられることが分かりました。車載バッテリーの不具合に起因する火災も、国内ではこれまで確認されておらず、警察などが原因を調査しています。

24日午前8時半ごろ、倉吉市の自動車販売店の敷地内で、電気自動車用の急速充電設備を使って充電中だった国産車が燃える車両火災がありました。車両を所有する倉吉市の男性が、充電中に車内で足元から煙が出ているのに気づき、車外へ避難後、警察に「車から出火した」と通報。火は、約1時間後に消し止められましたが、車は全焼。充電設備にもパネルの一部が溶ける被害がありました。

国土交通省物流・自動車局の審査・リコール課によりますと、火災を起こした車両と同じ型式の電気自動車は、保管中などに出火したケースがあるものの、停車し充電を行っている最中に火が出たのは、把握している限りでは、初めての事例だということです。

今回の火災の原因は調査中ですが、これまで国内で車載バッテリーの不具合に起因する火災は確認されていません。国交省が車両の不具合だった可能性があるとして公表している情報では、2021年8月から2023年1月にかけて3件の出火事例があり、このうち1件は車の外部からの熱源によるものとみられています。別の1件は大雨で冠水した車を保管中に発火した事例でした。残る1件は、整備工場での作業中に出火した事例で、出火箇所と推定されたバッテリーモジュールを分解しましたが、焼損が激しく、原因の特定には至りませんでした。

警察によりますと、25日朝から現場で調査を行い、出火原因の特定を進めているということです。交通事故などとは異なる停車中の出火のため、自動車メーカーの協力も仰ぎ、調査を行う方針です。

最終更新日:2025年2月25日 18:56
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