また携帯バッテリー出火事故…対策は?
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13日午後、東京都心の銀座駅が一時、騒然となった。原因は携帯電話のモバイルバッテリー。乗客が荷物の中に入れていると、突然、火が出たという。
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13日午後2時半の東京メトロ丸ノ内線の銀座駅では規制線が張られ、消防隊員らの姿が。そして床の広い範囲に消火剤がまかれている。消火剤は改札の下にも。当時、現場にいたという女性は――
現場にいた女性「まずシューという音の後に目の前が何も見えないぐらい白いものが全体を覆ってきて、前が見えないぐらいになっていた。何が起こったんだろうというのがみんなの印象だと思う」
一時、騒然となった銀座駅。一体、何が起きたのだろうか。男性がリュックサック内に入れていたのは携帯電話などを充電するための外付けのモバイルバッテリー。13日午後2時前、男性は銀座駅構内を歩いていた。すると、リュックサック内からパチッと1度音がしたという。その後、続いてパチパチパチと鳴り、モバイルバッテリーが発火したという。
現場の写真では、発火したモバイルバッテリーが入っていたリュックサックは燃えた様子は確認できないが、その隣には燃えて大きな穴が開いた白いバッグが。モバイルバッテリーと一緒にリュックサック内に入っていたのだろうか?火は消火器で消し止められ、ケガ人は出ていないという。
■相次ぐモバイルバッテリーからの出火
モバイルバッテリーからの出火は過去にもたびたび起きている。今年9月、神田駅では、リュックサックに入っていたモバイルバッテリーが燃え、駅員が消火活動を行った。去年12月にも、ホーム上には焼け焦げたモバイルバッテリーが。車内にも焼け焦げた跡があった。
■出火原因は?専門家の見解
相次ぐモバイルバッテリーからの出火。原因について専門家は――
東京理科大国際火災科学研究科・小林恭一教授「(モバイルバッテリーは)劣化や衝撃などで大量の電流が流れる状況になれば発火するところまで温度が上がってしまう可能性がある」
危険性については――
小林教授「(モバイルバッテリーは)技術開発が日進月歩で進んでいて、エネルギー密度が上がっています。エネルギー密度が上がったものは、危険性がどんどん上がっていると同じと考えてもらっていい。温度が上がるようになってきたとか使っている時に発熱するとか、ちょっと危ないと思ったら買い替えたり、危ないものを使っていると認識してほしい」
警視庁と東京消防庁などは出火原因を詳しく調べている。