障害者に学ぶ「正解をつかみにいく働き方」
世界ゆるスポーツ協会代表の澤田智洋氏。澤田氏は、年齢や障害の有無にとらわれず、誰もが楽しめる「ゆるスポーツ」を考案。アスリートの社会貢献活動を表彰する「HEROs AWARD」も受賞した。3月には、障害者手帳を持つイノベーターが先生を務め、「次の働き方」を伝える「手帳スクール」も開校する。
――澤田さん、この「手帳スクール」は、どのようなものなのでしょうか?
最近、働き方改革とみんな言い始めていますので、国も企業も個人もみんな次の働き方に悩んでいると思うんですね。昭和型、平成型の働き方というのは、目指すべき“北極星”があったというか、「あの先輩のようにキャリアを積めばいいんだ」と、そういう働き方だったと思うんですが、次の時代の働き方は、それぞれが働き方の正解を見つめなければいけないと。
これはすごい大変なんですけども、それを実践している人たちがいて、これが障害者手帳を持っている人たちだったんですね。なぜかというと、彼らは就活とかで、何十社連続で落ちるっていうことがあるんです。それは大企業の画一的な採用基準にたまたま、彼ら彼女らが、当てはまらなかっただけなんです。
彼らはどうしたかっていうと、自分で仕事をつくろうとか、ベンチャーを起こそうとか「何くそ」という精神で、自分で正解をつかみにいく働き方を実践していて、今こそ、逆に、彼らに学べないかなというのが構想のきっかけになります。
――スタジオの写真(車いすの横に腰掛ける男性が障害者手帳を掲げている)ですが、どんな意味があるのでしょうか。
この方は脊髄損傷で、車いすで生活されているんですけど、今、バリアフリーのコンサルの仕事をしていたりとか、自分の特長を生かして、バリバリ経営されているすごい方です。写真の特徴としては、あえて障害者手帳を堂々と掲げると。今まで、どちらかというと隠していたものを堂々と出す。これは、「これを持っていたから、私は私らしい働き方をいま実践できている」という証しだと思いますので、あえてそういった写真を撮らせていただいています。
――私たちが学ぶべき事がたくさんありそうですね。
満載だと思います。
【the SOCIAL guestより】