春を呼ぶ勇壮な舞「八戸えんぶり」開幕

青森県の県南地方に春を呼ぶ「八戸えんぶり」が開幕し、豊作を祈る勇壮な舞が披露された。
八戸市にある長者山新羅神社には、33のえんぶり組が夜明け前から集まった。午前7時、一番乗りした日計えんぶり組から順に、神前に「摺り(すり)」と呼ばれる舞を奉納して豊作を祈願する。
このあと、えんぶり組はそれぞれ中心街へ繰り出し、一斉に摺りを披露した。
「太夫」と呼ばれる舞い手たちは、腰を深く下ろしながら大地に春を呼び起こすように烏帽子(えぼし)を左右に揺らす。子どもたちも、笛や太鼓の囃子(はやし)に合わせてめでたい「松の舞」や「恵比寿舞」などを愛きょうたっぷりに演じる。沿道には県外からも大勢の見物客が訪れ、豊作を祈る伝統の舞を楽しんでいた。
東京から来た人「とても郷土色が豊かで、おもしろかったです」
神奈川から来た人「迫力あるし、いろいろなところで個性が違うので、おもしろいです。いろいろ回ってみようと思います」
八戸えんぶりは今月20日まで続く。