皇后さま弔問 作家・石牟礼道子さん送る会
水俣病患者の姿を描き、水俣病を世に知らしめた作家の石牟礼道子さんを送る会が15日、東京都内で開かれた。会に先立ち、親交のあった皇后さまが弔問された。
皇后さまは15日午後、「石牟礼道子さんを送る会」の会場となった東京・千代田区のホールをお忍びで訪問された。
皇后さまは、献花台に白い花を手向けて拝礼し、遺族に対して「大切な人を亡くしました」と話されたという。
水俣病患者の姿を描いた「苦海浄土」で知られる作家の石牟礼道子さんは、近年パーキンソン病を患っていて、今年2月に90歳で亡くなった。
その後開かれた「送る会」にはおよそ1000人が集まり、会場からあふれるほどで、自然と人間との関係を見つめ、現代社会の矛盾を問う作品を発表し続けた石牟礼さんをしのんでいた。