避難指示解除“夜の森”で「桜のトンネル」 福島・富岡町
福島第一原発の事故で福島県富岡町の一部に出されていた避難指示が1日、解除されました。町のシンボルの桜並木から中継です。
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福島県富岡町、夜の森地区です。
こちらは、すっかりと日が落ちまして、空を覆うように広がるこの桜並木。いつしかここは「桜のトンネル」と、地元で愛される、町の自慢でした。
ただ、2011年の福島第一原発事故により、この富岡町は、全域で避難指示が出されました。ただ、段階的に避難指示は解除されていき、2017年には町の大部分で、そして1日には、一部ではありますが、復興拠点とされた地域で解除がされています。
このエリアには、1143世帯、2580人が住民登録をしています。今後は、町で生活するための環境整備、一部に残る帰還困難区域の解除などが課題です。
この12年あまりで「町の景観はすっかり変わってしまった」と話す町民がいる一方で、変わらないものが、この富岡自慢の桜並木です。