子どものサインとらえ“いじめ”の気づきを
学校入学や新学年のスタートから2か月たった6月は、いじめが始まりやすい時期とされている。27日夜に放送された「深層NEWS」で、文部科学省の担当者は、いじめられている子どもが発する「サイン」に気づいてほしいと訴えた。
文科省・児童生徒課長 坪田知広氏「子どもにとっては本当に心配掛けたくないと思うので、親の前では平然を装うというか、笑顔を作るというか、『何かあったの?』と聞いても『大丈夫だよ。何もないよ。学校楽しいよ』と言う。そこをさらに疑えるかというところに(いじめの)気づきは掛かってくるが、なかなか難しい」
「そのためには、鋭く子どもの瞬間瞬間をとらえて、少し悲しい目をしたとか、ため息が少し出たとか、1人で家の廊下を歩いている時に少しトボトボしていたとか、そういうところから、『やはり』ということでタイミングを見て、『本当に大丈夫なの?』とか『何かあったら相談に乗るよ』とか、いろいろ言葉を変えながら声を掛けていく。1回『大丈夫』と言ったことだけで安心しないことが大事だと思う」
また、同じ番組に出演した日本テレビの岸田雪子氏は、「『大丈夫?』と聞かれて『大丈夫だよ』とこたえた子どもは、何かを抱えているかもしれないと思ったほうがいい」と指摘した。