【独自】さいたま市の強盗予備事件で新たに男と少年を再逮捕 神奈川・厚木市の事件ですでに逮捕 埼玉県警
関東で相次いでいた強盗事件のうち、今年8月、さいたま市の民家で起きた強盗予備事件で、新たに男ら2人が再逮捕されたことがわかりました。男らは、神奈川県厚木市の質店で起きた強盗事件にも関わったとして、すでに逮捕されていました。
強盗予備の疑いで再逮捕されたのは、建築業の奥隅勇太容疑者(37)と、北海道旭川市に住む無職の19歳の少年です。
捜査関係者によりますと、奥隅容疑者ら2人は今年8月31日の未明、仲間とともに鈍器のようなものを所持して、男性(34)とその両親が住むさいたま市西区の民家に向かい、強盗をする準備をした疑いがもたれています。
奥隅容疑者ら2人は同じ日の昼すぎ、神奈川県厚木市の質店で発生した強盗致傷事件で、奥隅容疑者は「運転役」、19歳の少年は「実行役」として神奈川県警にすでに逮捕され、その後、起訴されていました。
神奈川県警がこの厚木市の事件で2人から押収したスマートフォンの解析などをしたところ、さいたま市の強盗予備事件への2人の関与が浮上し、埼玉県警が30日、再逮捕したということです。
この強盗予備事件をめぐっては、埼玉県警がすでに熱田和樹容疑者(33)と18歳の少年を逮捕していて、逮捕された4人はいずれも闇バイトに応募して、秘匿性の高いアプリを通じ指示役から指示を受けて犯行に及んだとみられています。
捜査関係者によりますと、4人は指示役から音声通話で「鈍器ようのもので、家のガラスを割って侵入し、そこに住んでいる男性と両親を家の中の一か所に集めろ」「暴行、脅迫した上で現金を奪え、数百万あるから」などという趣旨の指示を受けていたということです。
また、被害者の男性(34)も事件前に闇バイトに応募し、スマホを購入して指定された場所に運んだとみられていて、匿名・流動型犯罪グループ内でトラブルがあったとみられています。
警察は、厚木市の強盗致傷事件とさいたま市の強盗予備事件の指示役が同じ可能性もあるとみて、一連の強盗事件の指示役の解明を進めています。
埼玉県ではこれまでに、強盗致傷事件や強盗予備事件など4つの強盗に関わる事件が確認されていますが、今回の逮捕ですべての実行役が逮捕されたことになります。